ヤミ金

金融機関に相手にされない貧乏人は…
「1個100円のライターを100万個売るよりも、1億円の不動産を1件売ろうとしている」
 ある金融機関の人が、年々強まる自分たちの現場の雰囲気をそう表現していた。
 実際に多くの銀行が、金融資産1億円以上の「富裕層」や、それに続く「準富裕層」にターゲットを絞った営業体制の強化を鮮明にしている。
 大した預貯金はないのに、手数料無料の時間帯に現金引き出しを何回もする、私のような存在を相手にしても効率が悪いというわけだ。
 もちろん銀行は行儀がいいから、口が裂けても「貧乏人相手ではもうからない」とは言わない。
 多くの銀行の店舗には、売れている女優や俳優が微笑(ほほえ)んだポスターが掲示されている。でも、その微笑みは、庶民にというよりも、もっと金持ちの人に向けられていると考えたほうが本当のようだ。
 多いか少ないかは別にして、全国で1億円以上の金融資産を持つ世帯は、60世帯に1軒。まったくうらやましい限り。
 富裕層は恐らく利用しないだろうと思われる金融機関に、消費者金融がある。いわゆるサラ金だ。
 そのサラ金に、今年になって新しい動きがある。新規の借り入れ申し込みに対する成約率が、従来の60%台から40%台に急落しているのだ。
 いわゆる「グレーゾーン金利」が撤廃されることが決まり、サラ金業界の生存競争は激しさを増している。各社とも、貸し倒れリスクの少ない層に絞った業務を展開しようとしていることが、成約率低下の原因。
 その結果、サラ金を訪ねても4割程度の人しか、金を貸してもらえないといった現象が起きている。
 富裕層や準富裕層の取り込みに力を入れる銀行。リスクの少ない顧客を相手にしようとするサラ金。
 近々、金融市場から居場所を失った人たちの存在が社会問題化すると思う。格差社会のあらたな病理だ
 悲劇的な破産が増えたり、暴力団をバックにしたヤミ金が再び跋扈(ばっこ)しなければいいのだが。


格差社会を逆転するライフプランニング


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