格差社会の拡散

大阪でも“夕張化” 格差社会の拡散
高齢化、過疎化が進む地方では、都会との格差は広がる一方で、都会なら当たり前に受け取れる公的サービスが地方では維持できないケースが増えている。財政再建団体に転落した北海道夕張市の問題は、経済不況と財政悪化に苦しむ地方の現状を生々しく映し出し、格差社会問題の本質を再認識させられた。
ところが、私が担当の泉州地域の自治体にも、「地方」特有の問題が表面化し、市民生活にじわじわと影響が出始めている。
 阪南市では、市立病院の内科医9人が先月末で一斉退職。補充ができず、内科診療を今月から一時休止した。
 内科診療による収入は病院全体の収入の4割にあたる。この状態が長引けば、病院経営の赤字を補填(ほてん)しなければならない市財政を直撃。すでに市では最悪の場合、財政再建団体に転落する可能性もあるとシミュレーションしている。

 島嶼(とうしょ)部や山間部では医師の確保は難しい。しかし、阪南市は大阪の衛星都市であり、近隣地域には医大もたくさんある。にもかかわらず、新たな人材が確保できないというのは、問題の深刻さをさらに際立たせているとはいえまいか。
 聞けば、同市でも1200万円の給与は用意できるという。それでも医師探しが難航しているのは、大都市だけに医師が偏在し、明らかに国家としての医師の配置システムに欠陥があるということだ。阪南市だけの問題ではない。

 地域医療の崩壊は、地方社会の荒廃にもつながる。これまでも、地方では産婦人科医や小児科医の不足などで出産や育児ができず、都市部に働き盛りの世代が流出。過疎化と高齢化にさらに拍車をかけてきた。 阪南市は地方なのか?
 何度も繰り返すが、田舎者の私にとっては、大都会・大阪の一地域としてしかとらえきれず、医師不足という地方特有の問題が、大都市近郊までにも及んできたことにかなりの衝撃を覚えている。
 「私たちを見捨てないで欲しい」と訴えた高齢患者の不安げな表情が目に焼きついている。


総下流時代


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